きらきら

わんこのお話からお仕事のお話からおいしいもののお話から。なんでもありあり。

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ここ最近のまろんは、暑さのせいか、だらだらしたお散歩をしがちです。草を食みながら、
「あ????、あつい?????」
みたいな顔して、後ろからのろのろと着いてきます。自分の読みたいお手紙がある場所(マーキング場所)が近づくと、いそいそとギャロップし始めますが、そこを過ぎればまただらだら。
そして、お散歩から帰ると、それはそれはもうまったりと寝そべったりしています。

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「は????、暑かったあ」


そんな暑い時間帯に外に出してないじゃない・・・とは思いますが、動物病院の先生からは、
「体重が増えて歩くのが苦痛なのかも知れません。ダイエットしましょうね」
と、厳しく言われてしまいましたので、暑さ+重さが原因?

だらだらまろんが、突然しゃっきりするのは、お散歩中の他のわんこに出会ったときです。びびりのくせに、出会ったわんこにはご挨拶せずにいられないまろん。
そのご挨拶の風景は結構異様です。

相手と目があうと、いきなりがばっと伏せの体制に入り、あごまでぴったり地面につけた状態で、しっぽを振りつつ相手の出方を待ちます。
「全く敵意はございません!どうぞお先に匂いを嗅いでくださいな」
という姿勢です。
相手が「じゃあ遠慮なく」みたいに、まろんのお尻へ回り込むと、びびりつつも匂いを嗅がれています。その間、伏せの姿勢は崩しません。
相手が「何してんのかしら」と、呆然として近づいてこない場合、まろんは立ち上がり一歩前へ進みます。そしてまたその場で伏せの体制に入って相手を待つわけです。
このまろんの行動を見ると、相手のわんこの飼い主さんは皆さん大笑いされます。
「何してるのあなた???」
と、爆笑するおばちゃん。
「かわいいな???、いい子だなあ???」
と、なでなでしてくださるおっちゃん。
まあ人間側から見ればかわいいしぐさなんですが、所構わず伏せまくり、相手を気に入るとそのままお腹を見せて仰向けになっちゃうため、そりゃもう葉っぱだの虫だのがまろん毛に絡みまくるというおまけつき。

以前公園の芝生でリードを外されていたわんこが、「わんわんわんわん!」と、吠えながらまろんに駆け寄ってきて、「すわ攻撃か?!」と、慌てたのですが、そのときまろんが恐怖のあまりぱたっと伏せの体制に入ったところ、わんこは静かにくんくんまろんの匂いを嗅いでそのまますーっと戻っていってしまったということがありました。
もしかするとこの経験から、まろんは伏せをすればとりあえず攻撃はされない、と、思ったのかも知れません。
生まれ持ったキャバ気質のため、反撃とか喧嘩とかは辞書にないまろんなので、彼女なりの解決策ということになるのかな?

最近ではかなり落ち着いてきて、大人になったかなあと思う今日この頃ですが、この、ぱったり伏せの状態に入ったまろんを見ると、まだまだ青いのう、と、思ってしまう飼い主です。
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母から、ご近所のわんこについて聞いたお話し。


ちょいと変わり者のおばさんが居るのですが(仮に畑山さんとしましょう)、一人暮らしのせいか、近所の方へいちゃもんつけては「あの人ちょっとおかしい」とか陰口叩かれているわけです。
今の世の中、そういう人って、町内会の中に一人は居るのかも知れません。しかしながら、
「隣の家の犬が吠えてうるさい」
というので、保健所に通報とはちょっと度が過ぎているような。

勿論、ペットを飼う以上は、価値観の違う方が迷惑されることもあるのだと、充分理解してしつけを行うべきです。
でも、例えば一晩中吠え続けて眠れないとか、リードに繋がれてなくて追いかけられたとか、そういうことでは全然ない、雷が鳴っておびえて吠えてしまう程度のことで、保健所に通報ってのはなんだか嫌な気持ちになります。

よく知りませんが、保健所はそういう通報を受けると、飼い主に通達書のようなものを郵送するみたいです。保健所へ出頭せよという内容なんだそうです。

畑山さんの右隣の山田さん(仮名)は、雑種の元気なわんこについて呼び出しを受けて、保健所へ出頭。
畑山さんの左隣の飯塚さん(仮名)は、これまた元気いっぱいのコーギーについて呼び出しを受けて、保健所へ出頭。

なんでそれが分かったかと言えば、今日の昼間に、飯塚さんちの奥様から母に電話がかかってきた。
「申し訳ないんだけど、うちの犬の口輪をはめたままにして仕事に出てしまったので、外してあげて欲しい」
という内容で。
口輪?と、思いながら母が飯塚さんのお宅の庭をのぞいたところ、コーギーくんが、頭の後ろからすっぽりとかぶせて口の部分をマジックテープで止めるタイプの口輪をはめられて、しょんぼりと小屋の中に入っていたのだそうです。
これは噛み付き防止ではなくて、吠えるのを抑えるための口輪なんだとか。
コーギーくん、母が呼びかけてもちらりとこちらを見ただけで、じーっと動こうとしない。仕方が無いので、母から近づいて、口輪のマジックテープを外してあげたそうです。コーギーくんは、騒ぐわけでもなく、ただ口輪を外してもらって驚いたようにきょとんと母を見上げていたとか。

「なんでこんなことを・・・別に騒ぐわけでもないのに」
と、母が言うと、飯塚さんがことの成り行きを語り始めました。

畑山さんの通報によって、保健所から呼び出された飯塚さん、色々と事情や状況を話したところ、保健所の方は理解を示して、
「それなら特に口輪をするなどの処置は必要ありませんよ」
と、言ってくださったそうです。飼い主さんから見れば、例えば雷やお祭りの太鼓などに反応して吠えてしまう、という感じで、四六時中吠えまくっているわけではないようです。
しかし、畑山さんが事あるごとに怒鳴り込んでくるのに辟易していた飯塚さんは、「これ以上いざこざはごめんだ」ということで、夜寝ている間や、朝の時間帯は、口輪をはめて吠えさせないようにしたのだとか。
今日はたまたま朝つけた口輪を外し忘れて仕事へ出かけてしまい、それに気付いて慌てて母に電話をしてきたのでした。

それを聞いて、あの、たまに見かけるコーギーくんのお散歩姿を思い出しました。元気にお尻を振りながらご主人を引っ張って歩いていく姿は、愛らしくて誇らしげでかわいいものでした。あの子が、一人でしょんぼりと口輪をはめられたままうつむいている、その姿を想像しただけでちょっと涙が出そうです。

大体、この夏場の暑い時期に、口輪をはめて1日外し忘れたりしたら、水も飲めずに過ごすことになってしまうコーギーくん。熱中症にでもなったらどうするのでしょう。
それに、いくらなんでも、一晩中口輪を装着なんて長時間過ぎるんじゃないのかな。

確かに、コーギーの声は野太くてよく通りますから、吠えられたら結構騒音になりえます。
だけど、そもそもコーギーはよく吠える犬。コーギーじゃなくたって、吠えない犬なんてそうそう居ません。どんな犬だって、事情があれば吠えるものです。

保健所へ通報するわよ、訴えるわよ、と、怒鳴り散らすおばさんには、もうちょい大人の対応をお願いしたいとは思います。いきなり保険所へ駆除してくれとはちょっと行きすぎだろうと。
でもでも、わんこたちの味方であり、絶対的な支配者である飼い主が、わんこの心を傷つけるような対応をしてしまうのは、もっと問題があると思います。

だって、わんこは、飼い主が飼いたいからやってきたわけで、自分から望んでやってきたわけじゃないのだし。
まずは無駄吠えさせないしつけはきちんとするべきだろうし、もし常識の範囲でしか吠えていないというのであれば、それなりにうまい対応をしてあげなきゃいけないはず。わんこに全部責任を押し付けるような対応でいいの?って、すごく思うのです。
この上、またちょっとコーギー君が何かの折に吠えてしまって、畑山さんに怒鳴り込まれたら、「もう飼えない」って言い出しかねないのでは、と、心配になってきます。

まろんは、ほとんど吠えない子ですが(典型的なキャバなので、しつけ云々の前に、資質として吠えない子なだけです)、もし彼女が雷やなんかで吠えてしまって文句を言われたとしても、口輪で毎晩過ごさせるなんて、とても出来ない。口をふさがれたまま、じっとこちらを見つめているまろんの前で、一体どうやって眠ったらいいの?

どうか、コーギー君が、飼い主を疑わずに過ごすことが出来ますように。痛い思いをしませんように。
ただただそんな風に祈るしかない私です。

うすぎぬの雲をなびかせ天上にひんやりとゐるいざよいの月

焼け焦げた肌には太陽しみついて月のくちびる待っているのに

本当は誰を愛しているのかも分からないから満月を呼ぶ

透明の夕暮れにじっと立ち待ちて 月に誘われ家出をしよう


月が好きです。
なんでだか、自分でもよく分からないのですが、子供の頃からずっと好きです。月を見上げていると、ほっとしてやがて晴れ晴れとして、なんだかすごくすっきりするのです。

漆黒の空に、真珠のように輝く満月を見ていると、すーっと雲が晴れていくような気がしますし、下弦の細い三日月を見ていると、閉じた瞳を見ているみたいで、いつまでも目が離せなくなります。いつか目を開くんじゃないかと思ってしまうのですよ。上限の三日月なら、笑っているみたいで楽しくなってくる。

まだ明るい空に儚げに浮かぶ白い月も、ぼってりとした濃いオレンジ色の昇り始めの月も、大好きです。

子供の頃は、昼間は雲が流れていくのを見上げているのが好きで、夜は月を眺めているのが好き、という、なんともロマンチックな女の子だったわけですが、そうかと言って、いわゆる不思議ちゃん系のふわふわしたところは、微塵もないのが私でした。空想の世界が好きなくせに、人との距離感をすごく気にして、なるべく遠くなりすぎたり近くなりすぎたりしないようにと、神経すり減らしてました(笑)。
悪いことは一切しないし、まじめに普通にやってるけれど、自分の本当の姿を見せるのはどうしても出来ない子だった。無邪気なところが無い子供だったのです。なんか嫌な子供ですね。

何も言わずにただ大きく包んで欲しいとき、私は空を見ていたような気がします。ただただ、そこにいて、何も求めないし何も求めさせない、そういう大きな自然の力に、私は安らいでいたのかも知れない。私だって、本当は無邪気な子供になりたかったのかも知れない。

玄関に置いた月下美人の花の香りが、部屋にまで忍び込んできました。
今夜月は雲の向こうに居るようで、「月下」じゃないところが寂しいですが、月の光のはじっこを雲の合間に見つけるだけでも、なんとなく落ち着きます。
人間側も、段々新居に慣れてきた今日この頃。
まろんはどうかしら、と言えば、うーん、慣れたような慣れないような?

別に夜鳴きするとかおしっこそこらじゅうでしちゃうとか、そういうパニックぶりは全く無いのですが、それでも、しばらくは人間が動くと終始後ろをくっついてきて離れないようなところがありました。
ひづめをフローリングにわざと落として人間の気を引いたりとか(ちょっとかわいいです)。

で、なんとなくご飯の食いつきも悪くて、いや、絶対残したりはしないですけど、前のおうちでは、もう待ちきれない!って感じで飛びついて食べてたのに、新居に移ってからは、「よし!」って言っても、じーっと動かない。そして食べ始めるのも、そろりそろりで、なんとなく嫌がっているような?

これはさすがにまろんも段々フードに飽きてきたのかなあと思いました。わんべいとか、フリーズベジタブルとか、ちょっと色んな種類のおやつをあげはじめたし、って。
でも、フードをおやつとして、何粒かあげるときは、従来通りの食いつきなんだけどなあ、おかしいなあ、体調悪いのかなあ、って、ひそかに悩む飼い主でした。

しかし先日、あることに気付きました。
まろん、広いリビングに一人で置いておかれると不安そうに追いかけてくるのですが、お留守番のときのケージを置いている6畳間には、自分から入っていって、ケージの中でリラックスしていたりするのです。


「もしや、今までせまーい1LDKで育ってきたから、いきなり広い場所に放たれて、なんとなく不安なのか?」


そこでためしに、2畳ほどのユーティリティスペースで、ご飯をあげてみました。
ユーティリティスペースは何故かまろんがお気に入りで、ちょこちょこ出入りしては、窓から外を眺めていたりしたのです。

「お座り!お手!おかわり!ふせ!まて!」
一連の動きが、今までと違ってアグレッシブです。「これは」と、思って、数秒後、
「よし!」
と、声をかけると、ぐわ???!っとご飯の器に駆け寄って、まさにガツガツと食べ始めたのでした。
ああ、これぞまろん。この姿こそまろんです。

それ以来ユーティリティスペースが、マロンの食堂になりましたが、すっかり食いつきは元に戻りました。

つまり、広い場所が苦手な、超貧乏慣れした省エネわんこってことが証明されました。


8/8

「だってこんな場所で私何をしていいやら手持ち無沙汰でもうなんだか」


別に何をしてくれと頼んだわけじゃないんですよ?まろんさん。


ちなみに、連れ合いも広いスペースには慣れず、寝室ではなくてリビングに布団を持ち込んで、ものすごい狭いスペースのみで生活しています。何のためにわざわざここ買ったのさ?

ほんっとに、庶民な私たちです・・・。
動物好きなら知っている、カドリードミニオンのパンくんと宮沢さん。っていうか、さくらちゃんと宮沢さんとか、モモちゃんと宮沢さん、って、どんどん進化してきたわけですが。

まあパンくんやジェームスに会いたくても、そう簡単に熊本まで飛んではいけないので、今回は待ちに待ったカドリードミニオンかも?

私、結構阿蘇って好きなんですよ。美しい場所です。草千里に馬糞や牛糞が落ちててもまあ許しますよ。

でも今回はカドリードミニオンがメイン。阿蘇駅って、え、鉄道あるんだ、とか思いながら、大方のお客と同じく車で到着。

入り口から入るなり、異臭がいたします。
「……?」
ああ、なるほど。
異臭の原因。
いやいや、カドリードミニオンってくらいですから。


熊の大群がお出迎えなんですよ。
結構間近で見られるんです。そして、野生の香りがぷんぷんと。

ヒグマはでかいねーなどと言っていると、熊のエサを投げ始めるお客さんがいます。すると、ヒグマたちは、
「こっちだよー」
「俺はここだよー」
と、それぞれ手を上げたり振ったり大股開きで横になったりしてアピールするんです。自分からエサに突進したりしません。あくまで自分のところに飛んでくるのを待つスタイルです。
色々知恵つけるんですね。熊、結構利口ですもんね。

しかしこの野生の香りにはなかなか耐え難く、さっさと退散。子熊のいるブースで、しばしぬいぐるみのような愛らしい姿に見とれ、わんちゃんとのふれあい広場へ。

わんちゃんたちは、暑さのためかなりだれてましたが、感心するのは、これだけたくさんのわんちゃんがいるのに、広場内が非常に清潔なこと。そしてわんちゃんたちも、綺麗にしてもらっていて、触るのをはばかるようなべたべたな毛並みのわんちゃんは居ませんでした。
また、どの犬もしつけがきっちり入っていて、無駄吠えしたり無駄な喧嘩をおっぱじめたりする犬は居ませんでした。

さて、広場を出て少し歩くと、動物園にはちょいと似つかわしくない五重塔みたいなのが見えてきます。マップを見ると、「十二支苑」と、書いてあります。
周りもちょっと神社の参道みたいなところもあるし、元々はそういう寺とか神社とかだったの?と、思いましたが、ここって昔は「熊牧場十二支苑」って名前だったそうです。なんで熊牧場に十二支苑??って謎は残りますが、作った人が、店に神棚祭るのと同じような感じで建てたのかなあと想像。
池のど真ん中に五重塔が立っていて、橋を渡らないと五重塔には行けません。そして、池の中には十二の小さなお堂のような建物が取り巻いているというもの。風景としては中国っぽいですが、十二支はそもそも中国のものだから、それも当たり前?
五重塔の中には、ぐるりと十二の像が立ってます。それぞれの干支をつかさどる(らしい)菩薩像が奉られてるんです。
ってか、これって何の宗教なの??
私は、きちんとした宗教観を持たない人は信用しないし、何でもかんでも手を合わせるような日本人の感覚にはついて行けないのですが、この十二支苑、見れば見るほど不気味ですよ。何がしたいの?って感じです。こんな場所にパンくんは似合わないよー。

ということで、いそいそとみやざわ劇場へ移動。
かなり行列が出来ています。すごい人気です。

動物たちをここまで演じさせる人間側の努力、なかなかすごいと思います。ジェームスがナイスボケをかましてくれて、パンくんもそれに応じたりして(ジェームスにいきなりとび蹴りしたんですよw(☆o☆)w )、更にそこをすかさず突っ込む宮沢さんのおしゃべりが楽しく、ああ、ここに居る人たちは(動物たちは)プロだなあと思いました。


暑さに負けて、早々に引き上げましたが、そば街道ってのがあるとのことで、おそばを頂くことに。
北の家というお店に入りましたが、非常に美味でございました。西に行けば行くほどそばは美味しくないって思ってたのですが、どうしてどうして、素晴らしいものでした。

美しい景色と、美味しい食べ物。こういうところが、九州のいいところ、ですね。私、九州男児はあまり好かんとですが(似非方言)、この雄大な自然や、はっとするほど新鮮な食べ物は、やっぱり九州ならではのものかもしれません。
またまた行ってきました。鼎に行かずに帰れない福岡の旅。

今回は金曜日の20時前に行った為、ちょいと混んでおりました。最初はテーブル席での合い席で、途中からカウンターへ移動。
テーブル席は初めて座ったのですが、石を敷き詰めた平らなお皿があって、店員さんが運んできた串揚げはそのお皿の上に置かれます。石は熱く熱してあるので、温度が下がらないと言うこと。
カウンター席の場合は、もう揚げたてが目の前のお皿にぽんぽん乗せられていくのですけど、テーブルだと、運ばれてくるのにちょっとタイムラグが生じるからああいう風にしてあるのかなあと思います。

いつもの通りおまかせコース。おなじみのアスパラでスタート。
やっぱりすごい、鼎の串揚げ。
油っぽさはみじんもない、いい香りのするうすーい衣と、絶妙な火通しの素材。そしてやっぱり創意工夫を忘れない店長。
毎回同じ素材ってことは絶対無くて、旬のものが出てくるのは勿論、手間をかけたオリジナルな素材もあります。
「ちょっとうにっぽいんですけどね。なんだか当ててください」
と、店長が言って出してきたのは、四角い揚げ物。一口かじって中を見ると、確かにうにのようなオレンジ色が顔を出します。でも、うにじゃない。一同思わず首をひねる。
「んー。なんかはんぺんっぽい?」
と、私が言うと、店長は
「ああ、近い、ホタテ使ってます。でもメインじゃないですよ。つなぎです」
と。結局それは、ホタテのすり身とにんじんのすり身をあわせたものだったのですが、驚いたのは味付けをしていないと言うこと。私、この串は調味料を使わずにいただいたのですが、ほんのりと甘くちょっと塩味も感じるような、実に味わい深いものだったのです。
「にんじんの甘みだけなんですよ。とれたてのいいにんじんは、糖度が果物並みなんでね、そのまま味わってもらおうと思って」
と、ニコニコ語る店長。

そのほかオクラの花なんていう変り種もありました。オクラ独特のねばねばもちゃんとあるんですよ。
この前行ったときにノックアウトされた林檎も出てきて嬉しかった。

で、日本酒も頂かなくちゃ、と、店長に声をかけると、
「はい、辛口の純米酒、三千盛(みつさかり)」
と、出てきました。吟醸は割りと出ているみたいですが、純米はちょいと珍しいらしく、純米の方がお値段もいいんだそうです。
でも純米とは言いながら、すっきりとした飲み口で、いい香りのする美味しいお酒でした。店長の趣味も、辛口で香りのいいものだそうです。しかも昔は焼酎は嫌いだったとか。九州男児が焼酎嫌い?って思いましたが、焼酎が流行りだしたのはそう昔の話でもなく、しかも最初はそんなに種類もなくて、「くさくて飲めないと思った」とのこと。
私も焼酎は苦手なので、その気持ちよく分かります。
ただ、やっぱりよく出るのは焼酎なので、日本酒はあまり数を置けないそうです。なので、常時2?3種類を置くようにして、銘柄は自分で気に入ったものを選んでいるとのこと。

さて、最後にデザート揚げ、何か作って欲しいと言ったら、
「バナナと、あと研究中なんですけど、夏みかんがありますよ」
と。夏みかん?そりゃいかなきゃでしょ、ということでオーダー。
「サバランってお菓子ありますでしょ?あれを意識してね、作ってるんですよ」
と、話しながらの手元は、はちみつとシェリー酒を、夏みかんに振りかけてます。
ガラスの小さなグラスに差し込まれた夏みかんの串揚げ、口に入れると、はちみつとシェリーのシロップがじわんと広がります。衣がちょっとしっとりして、確かにサバラン風。甘いのだけど、素材の夏みかんは冷たいので、全然しつこくない。夏みかんは、冷凍した状態から揚げて、三分の二くらい解凍された感じに仕上げてるんですよ。だから衣の甘くてあったかくてふわんとした感触と、夏みかんの冷たくてしゃきっとした感触が絶妙マッチします。
「これ、お酒駄目な人は食べられないと思うんですけどね」
と、店長。連れも一口食べて、
「えっ、アルコール結構きついよねえ?」
と、言っていたのだけれど、私はあまり気にならなかった。
「こちらのお客さんだからと思って、ちょっと多めにシェリー酒入れましたから」
と、私を指して言う店長。どういう意味じゃ。

ちなみに林檎のソテーにもシェリー酒使っているそうです。色々工夫してるんだなあ。

とにかく研究熱心、博識で、明るくて、謙虚な店長。この店長だからこそ、この店の味が出せるんでしょうね。
お土産を持ち帰ったお客さんを見たけど、気持ちはすごく分かる反面、やっぱ揚げたてを、店長の笑顔と明るい声に包まれていただくのがいいんだろうなと思います。

帰りにあらためて名刺を頂いたら、「蒸し揚げの店」って書いてありました。単なる揚げ物じゃなくて、高温短時間で揚げるから、蒸した状態で油っけはないって、以前言ってたっけ。

翌日胃もたれしないわけが、あらためて分かった気がします。
店長さん、美味しい幸せ、ありがとうございました。
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